オーダー金属建材の菊川工業、研磨や凹凸加工を加えたアルミ仕上げを開発。初「アルミ・サンプル帳」にて顧客の選択肢を広げる!

菊川工業株式会社

菊川工業株式会社

2018年08月21日 11:00



建築物の金属製内外装工事を手がける菊川工業株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:宇津野嘉彦、以下菊川)は、実用例のある仕上げから新開発した仕上げまで、さまざまなアルミ仕上げ16種類を当社初の「アルミ・サンプル帳」としてまとめ、8月21日より提供開始することをお知らせします。
掲載サンプルは、どれも特注アルミ仕上げの多様性を視覚的に提示するもので、通常の塗装やアルマイト*、クリアー処理等に加え、金属加工会社ならではの研磨模様や凹凸加工を複合的に施しています。
オーダー仕上げの提案力や対応力を示すと同時に、製作可能な仕上げの周知を狙い、サンプル帳には従来のオーダー対応の経験やノウハウを活かした加飾性の高い仕上げを抜粋。16種の内、9種類はサンプル帳用に新開発しました。サンプル帳を通じて、価格と意匠の両立を求める昨今の施主や設計事務所・デザイナーなどの顧客のデザイン選択肢を広げ、内外装建材としての採用を目指します。
*アルマイト:アルミの表面を保護する陽極酸化皮膜を人工的に生成する処理

■ 初「アルミ・サンプル帳」製作の経緯
菊川では、これまでオーダー建材メーカーとして、様々な仕上げの要望に応えるために、数多くのサンプルの製作や仕上げの開発を行ってきました。意匠に沿った仕上げを一つ完成するために、100枚以上のサンプルを製作することもありました。
しかし、このように蓄積したノウハウやデータ・実用例のあるアルミ仕上げを包括的にまとめ、紹介する資料はなく、お問い合わせにも個々に対応していました。そのため、特に新規顧客に対してデザインの選択肢を広げるオーダー仕上げの提案や周知を視覚的に行うツールは、ありませんでした。
菊川では、他の金属素材(スチールやステンレス・ブロンズ)サンプル帳はすでに提供しており、仕上げ検討資料としても施主やデザイナー・設計事務所からの問い合わせが多くあるなか、化粧建材で最も多く使用されるアルミ・サンプル帳に対する顧客要望もあり、今回製作することとなりました。

■ 「アルミ・サンプル帳」製作の狙い
アルミ建材は、軽量で加工性が高く比較的安価であることから、近年、需要が増加傾向にあります。(参照元:日軽金属の2018年度3月決算資料)背景には、3D-CADの普及に伴う複雑形状のデザイン、耐震性への意識変化による軽量建材への需要、コスト意識の変化が考えられます。
菊川の「アルミ・サンプル帳」は、意匠性も確保したい設計事務所のニーズに応えるべく、デザイン検討に寄与する独自性が高い仕上げや実用例のある仕上げを選出しています。凹凸加工や槌目模様・特殊エッチングを施したアルミに、塗料やアルマイト、クリアーで仕上げたサンプルを集約することで、製作できると知られていなかった仕上げの周知や他社との差別化を狙うと同時に、これらをベースとしたデザインへの対応力もアピールします。
これらの仕上げは、内外装やアクセントとしての採用を狙い、施主や設計事務所・デザイナーなどの顧客の選択肢を広げる提案の道具としていきます。

■ 「アルミ・サンプル帳」のラインアップ
掲載した総計16種類のサンプルのうち、9種類(下記「NEW」参照)がサンプル帳用に新開発された仕上げ、6種類が実用例のある仕上げ、1種類は顧客の要望を受けて開発した当社の提案力を示す仕上げです。各種、対応可能な板厚や色味・光沢・模様、そして調整可能な条件が異なります。また、金属ならではの繊細な色味や風合いを画像で表現しきれない場合があるため、画像はあくまで参考資料となります。

~オーダーならではの仕上げ(10種)~
●研磨加工+仕上げ タイプ
バイブレーションやヘアーラインといった研磨模様で、アルマイトやクリアー仕上げを引き立たせます。「D-PHL-E1」は、「東京都庭園美術館」の本館エレベーター棟に採用されています。

●エンボス(凹凸)Rシリーズ+特殊塗装 タイプ
菊川のオリジナル・凹凸加工「ラフトーンメタル」のRシリーズを施し、それに合った仕上げを塗布することで、奥行きのある仕上げが完成しました。銅合金粉を塗布し、硫化イブシを施した「CM-B4」、「CM-B5」は、凹凸により濃淡を表現しています。松煙風塗装「R-W1」はもともと鋳物専用仕上げですが、凹凸をつけることで可能にしました。石目風塗装「CM-S3」や「CM-B4」、「CM-B5」はコスト削減案としての検討を想定しています。

● 特殊加工 タイプ
菊川ならではの「槌目」模様を施し、特殊エッチングとアルマイトで色付けしたこの仕上げは、オーダーメイド仕上げの可能性を示す、特徴的な仕上げです。コンクリートをイメージした顧客要望をうけて開発した実例で、当社の開発能力や提案力を示します。

~内装やアクセントに適した仕上げ(2種)~
●エンボス(凹凸)Pシリーズ タイプ
菊川のオリジナル・凹凸加工「ラフトーンメタル」のPシリーズは、シャープなエッジが特徴です。

● パンチング タイプ
菊川で行っている多種形状・デザインのパンチングの一つ、角パンチングを施し、アルマイト仕上げを施しています。

~人気素材「光輝合金」を活かした仕上げ(2種)~
通常のアルミ材より光沢度が高く、淡い映り込みを実現する光輝材を使用した仕上げ。「BE-E1」は、「すみだ北斎美術館」の外装材に採用されており、それに類似するコスト削減案となる菊川のオリジナル・バージョンをラインアップしました。

~光沢で魅せる仕上げ(2種)~
高級感と映り込みを楽しむ、全艶クリアー・タイプの仕上げ。アルマイトや染色を施した後、クリアーを塗布することで完成します。双方すでに内外装品として実用例があります。

■ 菊川工業 会社概要
菊川工業は1933年創業の金属建材メーカーです。創業以来、時代をリードする建築物に挑戦して参りました。今年オープンした「東京ミッドタウン日比谷」や2016年竣工の「すみだ北斎美術館」の外装パネルなどにも参画しています。海外では、ブルームバーグ欧州新本社屋にブロンズ工事を通じて貢献しています。
2017年からはOSSシステムとして、内装・インテリア工事にも取り組んでおり、「エイベックスビル」のブランドロゴ「a」を象ったモニュメント式の受付カウンターを製作しています。また、2018年にはセミオーダー建材対応ブランドの「Kikukawa City Texture」を始動するなど、常に新しい課題に挑み続けています。

<施工例> 東京スカイツリー/展望台パネル、東京駅丸の内駅舎/柱型、渋谷ヒカリエ/シアター外装、東急プラザ表参道/万華鏡パネル、薬師寺食堂/デザイン化粧天井など、海外物件を含め多数

[社名] 菊川工業株式会社
[代表者] 宇津野 嘉彦 (うつの・よしひこ)
[所在地] 本社:東京都墨田区菊川2-18-12
工場:キクカワテクノプラザ/千葉県白井市中98-15 白井工業団地
事業所:大阪、香港、ホーチミン、上海
[設立] 1933年11月1日
[従業員数] 192名(2017年12月20日現在)
[URL] https://www.kikukawa.com/
[関連会社] キクカワタクト株式会社